さまざまな不調を作り出してしまう「夜間低血糖」。具体的にどんな症状が出るのかをこちらの記事にまとめてみました。
一般の病院では糖尿病の人以外は夜間低血糖を起こすことはほとんどないと考えられていて、まだまだ認知度が低い状態ですが、糖尿病の人じゃなくても夜間低血糖を起こしている人は非常に多いです。カウンセリングをしていてもそれは明らか。
病院に行っても原因がわからず困っている人は、ぜひ一度症状チェックをやってみてください。
1.夜間低血糖の症状をチェックしてみよう!
夜間低血糖の症状として代表的なものだと「歯ぎしり」とか「食いしばり」、「寝汗」などが挙げられます。カウンセリングをしてても、これらの症状を訴える人は本当に多い。
あとは、睡眠の質が落ちることから、「寝ても疲れが取れない」とか、「中途覚醒」からの「夜間頻尿」というパターンもめずらしくありません。
下に「夜間低血糖の特徴的な症状」を挙げておきますので、当てはまるかどうかぜひチェックしてみてください。いくつか当てはまる人は夜間低血糖を疑ってみたほうがいいでしょう。
- 寝汗をかく
- 悪夢を見る
- 鮮明な夢を見る
- 起きてすぐ頭痛が起きる
- 起きてすぐ体がだるい
- 起きてすぐ手を広げにくい
- 朝は食欲がない
- 低体温
- 熟睡できない
- 夜間頻尿
- 夜中に目が覚める
- 歯ぎしり・食いしばり
- 日中の慢性疲労
- 日中の倦怠感
- 肩こり・腰痛
- 動悸
ちなみに、夜間低血糖というと「糖尿病の人が薬の効き過ぎで起こるもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は糖尿病でない人でも起こることがわかっています。しかも、このことを一般の医療現場ではまだまだ認知されていない…。
だから、上記のような症状があっても糖尿病の指標に当てはまらなければ、見逃されて誤診されるというケースが後を絶たないのです。心当たりがある人は一度リブレを使ってチェックしてみることをおすすめします。リブレについてはこちらの記事をご覧ください↓
2.中途覚醒や不眠も夜間低血糖が原因?
カウンセリングをしていると、夜中の3時ごろに目が覚めてトイレに行く人がけっこう多いのですが、「夜間低血糖が起きているのかもしれませんねー」という話をするとびっくりされることが多いです。
単純に夜間頻尿でトイレに起きているだけと思っているかもしれませんが、実は「夜間低血糖が原因で目が覚めて、その結果トイレに行きたくなる」というパターンもあるんです。つまり、夜間低血糖が先で、夜間頻尿がその結果ということ。
もちろん中途覚醒の原因は他にもいろいろあります。加齢により抗利尿ホルモンの分泌が減ってしまったとか、睡眠時無呼吸症候群などもそうですね。
ただ、この辺が原因であれば、一般の病院でも調べてもらうことができますが、夜間低血糖の場合は糖尿病などの病気じゃない限りはあまり医師から指摘されることはないです。ここが問題なんですよね。
病院では「異常なし」と言われているのに夜間に中途覚醒が多い、睡眠の質が悪いという人は、一度は夜間低血糖を疑って、分子栄養学の専門家に相談することをおすすめします。
3.夜間低血糖はなぜこのような症状を引き起こすのか?
上記の症状をもう一度よく眺めてもらうとわかると思いますが、どれも体が緊張している時に起こることばっかりなんです。
そうです。夜間低血糖は「寝ながら緊張している状態」。寝ている最中にアドレナリンが出るから交感神経が興奮してさまざまな症状を誘発してしまう。
ではなぜアドレナリンが出てしまうのか?ここで血糖値が関係してくるわけです。
血糖値が69mg/dlを下回ってくるとアドレナリンが分泌されて、身体は血糖値が下がりすぎないように調整しています。血糖値が下がり過ぎれば当然命の危険があるので、アドレナリンがそのバックアップシステムの役割を担っているんですね。
アドレナリンは「闘争逃走ホルモン」と呼ばれるくらいですから、基本的には身の危険を感じた時に分泌されます。心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開き、血糖値を上げる。まさに臨戦体制。これが睡眠中に分泌されたら熟睡できなくて当然ですよね。
4.まとめ
夜間低血糖の症状はまさに体が過緊張を起こしている時に出る症状。歯ぎしりや食いしばりはもちろん、熟睡ができなくなるので中途覚醒も多くなります。
上記の「夜間低血糖の特徴的な症状」をチェックしていただいて、いくつか当てはまるようなら可能性は非常に高いと思っていいです。
ちなみに、夜間低血糖の対症療法的な手段としてハチミツを活用する方法があります。試してみたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
こんにちは!臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラーのまつざき@s_matuzakiです。夜間低血糖の症状について、できるだけわかりやすく解説していきますね。