>>栄養カウンセリングの詳細・お申し込みはこちら<<

ハチミツの選び方は重要!安心・安全なハチミツ4つのポイント

ハチミツは栄養療法でも広く活用されていて、僕も栄養カウンセリングでクライアントさんにハチミツをすすめることが多いのですが、「正しいハチミツの選び方を教えてほしい!」というご質問をよくいただきます。

ハチミツは食品偽装が多い食品としても有名なので、購入する際は正しい知識を持って選定する必要があります。この記事では、市場に出回っているハチミツの種類や健康効果の高いハチミツの見分け方を解説し、最後に個人的におすすめなハチミツをいくつか紹介したいと思います。

「夜間低血糖とハチミツ」についてはこちらの記事で解説しています。

1.安心・安全なハチミツの選び方4つのポイント

1-1.原材料を必ず確認する

まつざき

こんにちは!臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラーのまつざき@s_matuzakiです。ハチミツ選定のファーストステップは「原材料の確認」!

ハチミツ類は「ハチミツ」「精製ハチミツ」「加糖ハチミツ」と分かれていて、精製ハチミツや加糖ハチミツでは一般的に謳われているハチミツの健康効果を期待するのは難しいかもしれません。

精製ハチミツは「色・におい・栄養成分」を取り除いたものを指していて、わかりやすくいうと「ハチミツ由来の甘味料」と言ったほうが正しいようです。

そして加糖ハチミツは異性化糖や水飴を混ぜたもの。ハチミツが全体の60%を上回っていれば「加糖ハチミツ」ということになります。つまり、40%はハチミツ以外のものを混ぜてもハチミツと言えちゃうわけです。

当然どちらも健康効果を期待するなら避けるべきでしょう。

「ハチミツ」に分類されるのは「余計な糖分や添加物を一切混ぜていないハチミツ」です。でも一つ問題があって、「ハチミツ」は「精製ハチミツ」を混ぜても「ハチミツ」と言っていいらしい…。だから名称が「ハチミツ」だったとしても原材料欄に「精製ハチミツ」と書かれていたら、それは混ざっていると考えましょう。

ちなみに「純粋ハチミツ」と記載されているものは、一切加工されておらず、糖分や添加物が加えられていないものですが、加熱されている場合が多いです。中には糖度を上げるために加熱されている商品もあるようなので要注意。

加熱の問題に関しては次の項目で詳しく解説しますが、健康効果を期待するなら無濾過・非加熱の「生ハチミツ」が一番いいと思います。「ローハニー」と書かれていることもあります。

1-2.無濾過・非加熱の生はちみつが優秀!

生ハチミツはその名の通り「生のままのハチミツ」のことで、加熱処理をしていないものを指すことが多いですが、40℃以下で加熱しているものも生ハチミツと呼んでいいようです。

基本的に濾過もしていないので微粒子や蜜蝋などがそのまま含まれていて栄養価が高いといわれています。具体的におすすめの商品は下のほうで紹介しますね。

微粒子というのは花粉とか蜂の巣の細かな繊維、酵母、カビなどのことを指します。ハチミツの風味や色、栄養成分の多様性に貢献しているとのこと。
蜜蝋は蜂の巣を作るために蜜蝋腺から分泌される蝋質の物質のことで、簡単にいうと蜜蜂の巣のこと。ビタミン・ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれていて、健康食品としても販売されています。

ハチミツに含まれるフェノール酸やフラボノイドなどの栄養素は「抗酸化作用」があるのですが、熱に弱いので加熱処理をしているハチミツは抗酸化能がかなり減少している可能性が高い[*1]です。60℃の加熱で有意に減少したという報告もあるので、抗酸化作用を期待してハチミツを食べたいなら生ハチミツをチョイスしたほうがいいでしょう。

また、ハチミツの「抗菌作用」についてもよくいわれていますが、これも加熱することで不活化してしまう可能性があります。質の悪いハチミツを食べてもこの辺りの効果は期待できないので注意したいところです。もちろん生ハチミツであれば抗菌効果も十分期待できるということになります。

うちでは風邪の引き始めで喉がちょっと痛いな、違和感があるなという段階でハチミツをそのまま小さじ2杯くらい食べます。すると翌日には違和感がなくなって治っているというパターンが多いです。まぁハチミツ意外にもビタミンCやら亜鉛やらを大量に摂って風邪対策をしてますけどね。

口内炎ができたときにも患部に塗ったりしてます。けっこう効きます。

加工がほとんど行われていないため、自然な味や香りが楽しめるというのも生ハチミツの良いところです。

1-3.有機栽培、農薬不使用を選ぼう

2021年10月に国内トップシェアのハチミツから基準値越えの残留農薬「グリホサート」が検出されて話題になりました。

【独自】トップシェア「サクラ印ハチミツ」に基準値超えの発がん性疑惑農薬 役員らは隠蔽

食べたからといってすぐに重大な健康被害が出るわけではありませんが、長期的な摂取は極力避けたいというのが本音です。たとえ微量であっても、それが長年摂取し続けていればなんらかの健康被害が出てもなんらおかしくありません。実際、そういう研究結果もあります。

ハチミツは蜂たちがどこから蜜を採集してくるかがポイントで、有機栽培にこだわっている養蜂場も探すとけっこう見つかります。安心安全を重視したい人は大事な選択基準になるかと思います。後ほどおすすめの商品もご紹介します。

1-4.産地、生産背景が公表されていると安心

ハチミツは偽装が多い食品トップ3に入っていて、見極めが難しい食品といえます。逆に偽装が簡単にできてしまう食品ともいえるわけです。異性化糖とか水飴とかが入っていても正直見分けはつかないし、食べても気づかない人のほうが多いでしょう。

なので、信用できる生産者さんや販売者さんを自分で探すしかないと思います。たとえば、香川県のバッキー農園さんのサイトのように生産背景をしっかりと公表しているかどうかも選定基準になります。

バッキー農園さんでは、「自己管理農園と山林」「自己管理ミツバチによる自己採蜜」「第3者の安全検査済み」をコンセプトにしていて、加熱や添加加工も一切なしということを謳っています。生産から流通まですべて自社で行なっているというのも安心ですよね。

こういった生産者さんは探せば他にもたくさんいらっしゃいます。自分でそういったハチミツを見つけるのも楽しみの一つではないでしょうか。

2.おすすめのハチミツをご紹介します

最後に僕が個人的におすすめできる生ハチミツをいくつか紹介しておきます。ここに掲載した商品はどれも厳しい基準をクリアしたものばかりなので安心だと思いますが、ご自身でもしっかりと確認して精査してくださいね。先ほどお話ししたバッキー農園さんもおすすめです。

【参考文献】

*1.Effect of thermal treatment on physicochemical and antioxidant properties of honey

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
まつざき
臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー 分子整合栄養医学をメインに興味を持ちながら栄養関連、心理学関連の文献・論文を読みあさっています。Twitterフォロワー3.5万人突破。